音楽プロダクションのFill Entertainmentです。
歌手・シンガーオーディションでの歌唱曲、課題曲の選び方について解説致します。
オーディションはアカペラでも良いのか、それともやっぱりオケありきで歌唱すべきなのか、ワンコーラスなのか、フルコーラスなのか、歌詞は暗記した方が良いのか、見てもよいのか、などなど色々不明点もあるかと思います。
それでは、いってみましょう!
歌手オーディションでの曲選び方法
好き嫌いで選曲をしない
これについては『歌手オーディションについて』というブログでも書かせて頂きました。
曲を選ぶ際に自分が好きな曲で選んでしまいがちだと思いますが、それはベストな方法とは言えません。
一番良い選び方は、「どの曲が自分の良さを最大限に引き出せるか」で選ぶ事です。
古い新しい、流行などは関係ない
更に言えば昔の曲でも最新のヒット曲でもOKです。
いつリリースされた曲かどうかは全く関係ありません。
何度もしつこいですが、「どの曲が自分の良さを最大限に引き出せるか」で選ぶ事が大事なのです。
曲のキーは自分に合っているのか?
高い声が出せる自慢は良くありますが、確かに高い声が出せるのはメリットだし武器の一つではあるのですが、高い声が出せる=カッコいい、ではありません。
これは結構勘違いされている方が多いように思いますが、高音発生ができればカッコいいという事はありませんのでご注意ください。
Fill Entertainmentにて開催しているオーディションでも、あえてキーが高い曲を選び高い声があまり出ていない事がありますが、それで歌唱審査の印象がよくなる事はありません。
また、原曲キーで歌わないとかっこ悪いという風潮もあるのですが、キーを変更したらかっこ悪いという事は一切ありません。
ご自身が歌いやすいキーで歌唱されるのが一番良い印象を審査員に与える事ができます。
オーディション当日の歌唱審査での注意点
歌詞の意味・文脈を理解した上で歌えているか
歌唱の際に歌詞の意味や文脈を理解するのはとても大事で、自信が歌いながら歌の世界観に入るのも大事ですが、それを見て、聴いてる側も世界に没入できるかどうかも大事です。
- とても丁寧に歌う方だな
- 歌詞の言葉の細かい感情部分を上手に歌唱で表現できている
- 歌っている時の雰囲気がすごくてまるでこの人の曲かと思ってしまう
このような印象を審査員に与える事ができたらとても良いですね。
審査員もやはり歌が好き、音楽が好きな人たちである可能性がとても高いので、共感してもらえるよう、自身の歌に没入してもらえるようにしてみましょう。
事前の練習は大事
当たり前ではありますが、オーディションの本番までに練習をする事はとても大事です。
あまりオーディションの日まで時間が無い場合も、できる限りの事はしっかり準備して臨みましょう。
オーディションでは完璧を求めていません、未完成で当然だと審査員は思っています。
未完成ながらも、良いものがあるか、伸びる可能性はあるか、個性はあるか、人としてどんな方なのか、そういった事を審査項目として見ています。
パーフェクトではなく、その時のベストで勝負しましょう!
アカペラでも良いのか?
オーディションの主旨にもよるかと思いますが、アカペラでもOKな場合が多いと思います。
アカペラがご自身の魅力が最大限に発揮できるという事であれば、アカペラという選択肢は全く問題ありません。
フルコーラスなのか、ワンコーラスなのか?
歌う尺については、これこそオーディションによりけりですが、大体はワンコーラスだったり、歌い始めてから30秒などでしょうか。
もしくは審査員がOKというところまで歌うか、オーディションによりけりです。
ワンコーラスの予定だったけど、当日オーディション会場で審査員から『やっぱりフルコーラスで聴かせて頂けますでしょうか』と言われる事も極稀にあります。
それはつまり、あなたの事が気になっている可能性が高いわけですから、そういった期待の声に応えられるように準備はしていきたいですね。
歌詞は暗記した方が良いのか、歌詞見ても良いのか
歌詞は暗記してください。
歌詞を見て歌うのもアリな場合はありますし、審査員も歌詞を見る事を止めたりはしないと思いますが、もし歌詞を見る場合、審査員は内心「(歌詞見るのか…準備してきていないのかな…)」と思う方もいらっしゃると思います。
例えば舞台などで役者さんが本番で台本見ながら演技をしないのと同じで、オーディションも本番の舞台と何ら変わり有りません。
ですので、歌詞は見ない方が良いと言えます。
歌唱審査で失敗してしまった、どうしよう
自分が全部出しきった、その上で失敗してしまったのであれば致し方ないです、それが現在のあなたの実力です。
しかし前述のように、パーフェクトではなく、その時のベストで勝負するのが大事です。
- 声が勝手に裏返ってしまった…
- 音を外してしまった…
- 歌詞を間違えた…
- 緊張して頭真っ白で覚えていないけど失敗したかも…
- 審査員の目を見れなかった…
などなど、オーディションでは色々なハプニングは緊張もありますから良くあることです。
審査員はそういった事もすべて織り込み済みで審査をしています。
失敗をした時の対処方法なども事前に考えておけると良いですが、初めてのオーディションとかですとさすがに難しいと思います。
ですので、何度も言いますがパーフェクトではなく、その時のベストで勝負するのが大事なのです。
いかがでしたでしょうか?
歌手オーディションの歌唱、課題曲の参考にして頂ければと思います。